下地加飾処理
アルミニウムやステンレスの生地表面に多彩なヘアライン、スピン加工を施し、シルクスクリーン印刷及びエッチング処理により三次元的な加飾表現が可能となります。
ヘアーラインやスピンなどの下地処理を施した素材にエッチングやシルクスクリーン印刷などを施すことで他社にはない、見た目の高級感のある加飾が可能です。
ヘアーライン
- 微細な線の模様
- マスキング印刷と組み合わせ、任意の意匠を施す事が可能
- ワイヤーやスコッチなどのメディアによって表情が異なる
次のようにヘアーライン一つでも、素材が「高級素材」として変化致します。
一般的なHL:直線模様のHL
直線HLを段違いで施したHL
フローティングHL
菱形にヘアーラインを施したHL
ヘアーラインを縦パターンと横パターンと2回施した編み込みHL
SHL(スクランブルHL):大きなうねりのあるHL。金属光沢が強い
VHL(バイブレーションHL):和紙調に見える。 短い曲線が無数に入ったHL
2方向HL:HLパターンを縦横に重ねたもので、角度を変えると違う模様が見える加工も可能
スピン
スピン加工は、ヘアーライン加工と違い、ワイヤーブラシなどの柔らかいものを使用して加工するのではなく、「砥石」を回転させて素材を加工する技術になります。ヘアーライン同様に数多くのパターンがあります。スピン加工は、砥石の回転速度、移動速度などを変えることにより、質感などを変化させます。
ウロコスピン:シングルスピンを重ねた模様
スライドスピン(SSP):スピンを横に移動させたもの
スライドスピン加工:直線的にスピンをかけたもの
くの字スピン:くの字にスピンを重ねたものでかなりの立体感が出ます
ウロコ状にスピンを重ねたもの:立体感と奥行き感を出す上で重要な加飾技術となっています
化学処理
化学処理は、薬品を使うことにより、素材表面を溶解研磨などを行う処理です。化学処理としては、以下の処理方法があります。
- CS(ケミカルサテン):若干の光沢を残した艶消し処理
- CP(ケミカルポリッシュ):化学的研磨による光沢処理
化学処理の用途として、「前処理」「装飾用前処理」に分けられます。「前処理」には、「機械的処理」→表面の傷を除去し、均一な表面を得る。「化学的処理」→表面に付着した油、汚れ、不純物を除去する。「装飾用前処理」→表面の不純物を除去するとともに、表面処理薬品で光沢度を高めたり、逆に艶を消したり、あるいは部分的に溶解エッチングなどで機械加工では得られない表面効果を上げる事ができます。
CSサンプル
CPサンプル
サンドブラスト
サンドブラストは、ガラス製品などにも用いられる技術です。砂や鉄粉、アルミナ、樹脂などのメディアを製品に衝突させる加飾処理となります。
マスキング印刷を組み合わせることで、任意の意匠を施すことができます。細かな傷を消せる為、キズ消しとしても用いられます。
サンドブラスト